トランス脂肪酸が追放されるという事

 さて、トランス脂肪酸と一口に言っても、植物油に水素添加しか化合物であるから「悪」だと決め付ける人が多いのではないかと思います。
 私がトランス脂肪酸を避けてきた理由は、健康上の理由からだけではないのです。スローフーダーであり、エコロジストでもありたい私にはその水素添加されている「植物油」が好ましくない生産背景を持っていると感じられるのです。

 以前の記事をご覧になった方は分かると思いますが、私は「石けん」がエコロジカルだという考え方を全くしていません。イメージ戦略には成功しているとは思いますが、ちゃんと議論出来るような感覚の持ち主が運動しているのは稀なので(笑)若者がかかる「はしか」の様な思考なき暴走の運動ではないかとよく感じます。
 お気を悪くされる方が居たらすみません。でも、一度中立な立場で書かれた論文を読んでみて欲しいのです。日本の洗濯環境においても、それほど石けん洗濯がエコロジーとは言い難いものなのですよ。
 でも、一部の地域においては有効であると思われますので、それが100%悪だとは、他の化学者同様私も断言はしません。都市部の『エコセレブ(爆)』の運動が片腹痛いと申し上げているだけではあります。

 何度でも言いますが、問題は「何を使うかではない、どれだけ使うか」なのです。
 問題の本質から目を逸らしてはいけない。

 何故この話をここでしたかと言うと、今回N.Yから駆逐されたトランス脂肪酸の元になりにくい「植物油」として注目されている油が、私が石けん業者を一番不信に思う「アブラヤシの油」(プランテーションで生産されている、いわゆるパーム油やパーム核油)だからです。
 このパーム油やパーム核油を生産する為にインドネシアやマレーシア等の地域はプランテーション開発されて、大量に油を取れるアブラヤシ畑が広がっています。
 ゾウの住める森林は切り拓かれ、アブラヤシを食べたと撃ち殺され、先住民族は住む土地を失った。このどこがエコロジーなのか教えて欲しい(笑)
 地球のどこかを砂漠化させる開発から生まれるエコなんて、本物のエコとは呼べない。

 ただ、待って頂きたいのはスローフーダーの観点から見て、「トランス脂肪酸」=悪としたのでは、いつもの「天然ならば、毒な訳がない」という思考停止な意見で終わってしまって進歩がない。
 本当は食べ過ぎたからいけないのです、ヘルシーだから大丈夫などと甘えたのが間違いであって、普通の人なら「胃がもたれる」とか「食べてたら太ってきた」と気付いて取り過ぎなくなる筈なのです。アメリカ人はちょっと食感覚が変わってるので、あれ位強烈にやらないとだめなのでしょうけど。

 健康を考え、そして地球の未来を考えるなら、アブラヤシの油を使った製品や食品は避ける方向で行きませんか?本来あった森林を破壊したプランテーションを「ヤシの木を植林しています」等とあの日本の最高学府出身のタレントに言わせている企業が、実は一番嫌いですけど(笑)
 この洗剤を販売している某会社の偽善に対して疑問を投げかけているNGOのwebサイトに興味のある方は国際環境NGO FoEJAPAN
ライ○ンとのやり取りとその見解

 皆が食べなくなればアブラヤシプランテーションは捨て去られ、 ボロボロになっても先住民族とゾウ達の下に土地は返して貰えます。ロハスの為に食べないでも構わないけど、こんな油を使った食品を食べる位なら少々値が張って変わった味だけど(笑)エゴマ油食べましょう。
 無理なら今でなくても、家にあるものを使いきってからでも、始めてみませんか。
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by sr-style | 2006-12-24 15:13 | スローフード主義  

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